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死亡事故の「山笠」、数分前には傾いて2人落下・負傷…博多の街疾走する「追い山笠」で悲劇 |
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博多山笠 https://news.yahoo.co.jp/articles/a74943a01f7cf394900f4beabaa2d2f509b9ffc0 |
15日午前5時半頃、福岡市博多区冷泉町の県道で、伝統の夏祭り「博多祇園山笠」に舁き手(担ぎ手)として参加していた同区千代3、秋吉敏実さん(57)が、「舁き
山笠やま 」と呼ばれる山車にひかれ、搬送先の病院で死亡が確認された。博多祇園山笠振興会は「祭りの参加者が死亡した過去の事例は把握していない」としており、初の死亡事故とみられる。 この日はコロナ禍の影響で4年ぶりに通常開催されていた祭りの最終日で、「 流ながれ 」と呼ばれる七つの自治組織が、重さ約1トンの舁き山笠を担いで約5キロを駆け抜ける「追い山笠」が行われていた。 |
(↓ 山笠マップ) |
事故発生場所を示す×印が大博通の中央付近にあるのは、十字交差点の中央付近に東長寺の“清道旗”が建てられており、それを廻って次の承天寺前“清道旗”へ向かうためにUターンを始めたところで転倒したものと思われる。 前稿に、「Uターンを始めたところ」とあるが、実際にはもう少し前であることが次の動画で判る。 https://www.youtube.com/watch?v=aCm1X91VP0kfで確認すると、国体道路を走ってきた山が一旦左折、“清道旗”の位置まで大博通を北上、“銀だこ”の赤い看板を過ぎ、少しして茶色タイル張ビルに差しかかろうとしているところで少し後ろに傾き停止した(このとき、先棒の舁き手の一人が山笠台の前方部分にはさまれ下敷きとなり、山が止まったと推測されれる)。このあと前の台上がりが鉄砲(台上がりが持つ赤い指揮棒)を左(歩道)側に振って、下敷きとなり“走り”に妨げとなる“舁き手”の男性をどかす指示をし、支障のなくなった山は走り出し、やがて“清道旗”をまわって承天寺へと向かっている。 |
福岡県警博多署や振興会などによると、秋吉さんは流の一つ・千代流に所属する舁き手の一人。櫛田神社に山笠を奉納する「櫛田入り」を終えた後に舁き手に加わり、神社から約400メートルの地点付近で、何らかの原因で転倒し、山笠の土台「山笠台」の底の部分に巻き込まれたとみられる。死因は、胸を強く打ったことなどによる出血性ショックだった。 山笠の前方を担っていたといい、交差点のカーブにさしかかる手前付近で山笠にひかれたという。千代流ではこの数分前、山笠が前方に傾き、山笠に乗る「台上がり」を務めた2人が落下し、負傷者が出ていた。同署は参加者から話を聞くなどし、事故が起きた経緯や原因を調べている。 死亡事故を受け、振興会は緊急の常任委員会を開催し、各流に対し、安全な奉納を徹底するよう周知した。武田忠也会長(67)は「残念の一言だ」と声を振り絞って語り、振興会顧問で千代流の豊田侃也さん(78)は「言葉で言い表せない衝撃で、残念でならない。情報を収集、検証し、会議を重ねながら対策を取りたい」と話した。 千代流の山笠は、18日から福岡県庁1階ロビーで展示される予定だったが、死亡事故を受けて中止された。 780年の歴史、ユネスコの無形文化遺産 博多祇園山笠は約780年の歴史があり、全国33の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。豪華な人形が飾り付けられた高さ10メートルほどの「飾り山笠」と、担いで走る「舁き山笠」がある。 舁き山笠を担いで博多の中心部を疾走してタイムを競う「追い山笠」は最大の見せ場で、数十人の男たちが交代しながら担ぐ。期間中の舁き山笠行事では、過去にも、参加者が骨折するといった負傷事故が起きたことがあるという。 山車を巡る死亡事故は他の祭りでも起きており、安全対策が課題となっている。 ※上記はインターネット上のコメントを転記したものであるが、紙ベース・新聞(確認したのは毎日新聞ノミ)については大いに問題がある。 というのも、上紙7月16日朝刊では一切この事故はおろか博多祇園山笠についての記事が掲載されなかった。 あたかも緘口令が敷かれている?、の状態。舁き山の事故は岸和田を始め各所で死亡案件も含め数多く発生している。新聞社までが主宰側に“忖度”し、事件の広がりを抑えようとする姑息な手段も、ネット社会では非難を浴びるだけの愚策といえ、全く腹立たしい。 |
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