http://www2u.biglobe.ne.jp/~gogh0808/VivaWestern/12066650390625.html ページが削除されて読みにいけなくなった場合を考えて下にテキスト化している。
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作品名: 平原児
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お名前: 矢端 想   
そうか、リバースドローって言うのか ! またひとつ賢くなりました。 ウェイン命さん、ありがとうございます。
[2007年6月8日 12時51分34秒]
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お名前: ウエイン命   
「矢端」さん、こんにちは。あの抜き方は手首を返して抜くので「リバースドロー」と云うようです が、私の子供の頃は、騎兵隊のスタイルであることから「キャバリードロー」と呼んでました。将校 がサーベルを持ったまま左手で抜くためのものだそうです。右手で抜く時は手首を返してますね。 キャバリードローにしてもクロスドローにしても、こと早く抜くと云うことに関しては普通抜きに比 べて著しく不利なんですが、逆に利点としては、雑誌「GUN」などを見ると、ご指摘の通り左右ど ちらの手でも抜けると云うことの他に、例えば「トゥーム・ストーン」でV・キルマーがやって見せましたが、ポーカー等で「イカサマだ!」となった場合に椅子に座ったままで抜けると云うこともあげられています。 しかし、このスタイルを採るガンマンの最大の狙いは「相手を威圧する」ことにあるそうです。確かにこのスタイルで本当に遅いのではシャレになりませんよね。相手が「何だか強そう」と思ってくれ れば無用の争いも避けられると云うものです。ただ、これを実際に抜いて見せてくれたガンマンとなると片手の指が余るほどで、「荒野のガンマン」のS・コクラン、「リバティバランス」のL・マー ビン、「ドク・ホリデイ」のS・キーチ、そして「ワイルド・ビル」のJ・ブリッジス、私が憶えているのはこの4人しかいません。「縄張りを荒らすな」のポスターに今にも抜かんとしているJ・ペ インが出ていましたが、残念ながら映画は見なかったので本当に抜いたかどうかは定かではありません。ゴッドハンドのクーパーと比べるのは酷と云うモノですが、それにしてもひどかったのはマービ ンで、ジミーとの決闘シーン、パッと抜いてランプを撃つところです。結構早いと思ったら、ナナ何 とホルスターに収まってる時から撃鉄が起きてるじゃありませんか。それでも西部劇の常連かと大ブ ーイングでしたよ。クーパーでさえ猛特訓を重ねた結果ですからね、すんなり出来たわけじゃありま せんヨ。ホントは出来るまで練習して欲しいところでしたが、どうしても駄目ならダブルアクション を使えばいいんですよ。「決闘珍プレー大賞」でもあれば間違いなく上位に入るでしょう。一番まともだったのはブリッジスで、一応ワンカットで撃鉄を起こしながら左右抜いてましたよ。早さもまあ 満足の行くものでした。尤も、後姿なので恐らく本人ではないと思いますが…。現代版西部劇とでも 呼びたい「ラストマン・スタンディング」(黒澤の「用心棒」をちゃんと映画化権を買ってリメイク したもの、そう云えばW・ヒルでしたね)でB・ウィリスが見せた,ショルダーホルスター、オート マティック二挺拳銃のリバースドロー、ワンカットではなかったものの連射だけに迫力満点でした。 ところで、私より少しだけ上の年代の諸兄の話に出てくる二挺拳銃のW・エリオット、スチール写真で見るとホルスターが真横にきているので恐らくキャバリードローだと思いますが、早かったんでしょうかネ、機会があれば是非見てみたいと思っています。
[2007年6月2日 18時8分9秒]
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お名前: 矢端 想   
ウエイン命さん。おっしゃるとおり。この映画を見るまで、「クロスドローで早撃ちはないだろないだろ〜」と思ってましたが、手首を返して右手で右の銃を撃つ、あんな撃ち方があるのか!!と感動しました!目からウロコでした!あの撃ち方ができるのなら 2丁拳銃でなくても、左右どちらの手でも抜けるクロスドロースタイルは結構合理的なのかも。
[2007年5月25日 0時7分14秒]
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お名前: クーパー狂   
「平原児」のクーパー、たしか30代中頃だったと思います。この頃のクーパーはラストで死ぬシーンが多い。「ベンガルの槍騎兵」「ボージェスト」など、昭和35年60歳で亡くなった時、新聞や雑誌は「ガンの王者が癌で亡くなったと報じた」そしてNHKでは「真昼の決闘」を1週間連続で放送したことを覚えている。西部劇と言えばゲーリー・クーパーとジョン・ウエィンが双璧で、1世代後にバート・ランカスターやカーク・ダグラスなどがくる。私はクーパーが好きで好きで彼が主演した映画を見るため映画館に足を運んだものです。男心に「かっこいい」と思いあこがれたものです。晩年近くにはクーパーは西部劇が非常に多い、「ダラス」「スプリングフィルド銃」「西部の人」「ベラクルス」など、若い頃の颯爽とした格好よさはもう見られないが、クーパーの人柄がにじみ出ていて非常に好感がもてる。クーパーという人はオールマイティで、西部劇以外でも軍人物・恋愛物等どんな役でも立派にこなした。クーパーは不滅です。
[2006年9月19日 21時23分53秒]
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お名前: KOJI   
会社帰りに書店で、最近おなじみになった廉価版DVDを何の気なしに眺めていたら ・・・!\(◎o◎)/! なんと「平原児」だ!それも500円! 若い頃に、映画関係本や、西部劇関係の資料、映画解説などで知り、 その後ン十年間「観たい観たい」と思いつつ果せなかった幻の名作でした、私にとって。 「しかし廉価版DVDって、画像が無茶苦茶悪いからなぁ・・・。」と覚悟しながら購入。 早速帰って観てみると、ことのほかまともな画像でホクホク。 なるほどね〜、これが「平原児」なんですね。 若い頃のクーパーを拝見するのは「モロッコ」に続いて二作目かな? それはともかく。 ジェフ・ブリッジスの「ワイルド・ビル」の方を先に見ているわけですね。 西部劇ファンには評判悪いですが、自分としては結構好きなんです「ワイルド・ビル」 そっちの方が実像に近いんだろうなぁ・・・と思いながら、今回「平原児」拝見しました。 で、思ったのは、 「西部劇が西部劇だったころの、もっとも定番的な、西部劇らしい西部劇」だという感想。 もちろん、今の目で見れば、突っ込みどころは満載でしょうが、それはそれ。 やっぱり傑作でしょう。観れてよかった。念願がかないました。 これがクーパーのヒコック、ジーン・アーサーのカラミティ・ジェーンなんですね。 ドリス・デイや、ジェーン・ラッセルのジェーンは知ってるけど、 「カラミティ・ジェーンといえばジーン・アーサー」といわれるので、観たかった。 実はジーン・アーサーは「シェーン」でしか見た事無かったけど、これは若い。 絶妙なバランスで成立させているワイルドでボーイッシュな魅力ですな。 ちょっと間違うとただの野蛮でがさつな女になってしまう(^_^;モームスノヤグチミタイ? ア、イシハナゲナイデ しかし、いい時代になったもんです。 この勢いで「ヴァジニアン」も出してくれー!
[2006年9月9日 9時41分41秒]
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お名前: 老レンジャー     
私はこの映画で何時も二つの事を思います。  一つはウェイン命さんと同じく伝説となーんだと思った事です。洋画を自分の意思で見始めて暫く経ってから、TVの西部劇とともに西部劇ブームが起こった。そしてその推進役の一人の小林 久三氏に大いに感化を受けた。以下一寸長いが小林氏の伝説を引用させて戴きます。クーパーと 正面、左右の三方の脱走兵との対決シーンを思い出して戴きたい。  ――だが、風格といい、拳銃さばきといい、西部劇スターのナンバー・ワンは、なんといっても 若き日のゲイリー・クーパーに止めをさすのではないか。想い出の名画「平原児」のシーンに見よう。(中略) 殺気に満ちた二言、三言のやりとりの後、急に正面の兵隊が拳銃を出す。同時に三方から、轟然 たる火線の集中。ビルの長身は仰向けに倒れた。が、何という神技か。そのまま体を右へひねって 一発。たちまち左に転じて一発。次に仕損じたりとねらいをつける正面の兵隊に必中弾をあびせる まで、三人を倒すのがほんの一瞬間のことだった。 西部劇映画史上、最高の鮮やかなガン・ファイトの描写の一つともいえよう――(:西部拳銃物語、スクリーン、1958)  シェーンより、バート・ランカスター、カーク・ダグラスより凄いガン・ファイトとは! 古い作品は聞くだけで、見ることが出来ない時代にあってはまさに伝説でした。  ところが、数年後リバイバルブームが起こり、本物を見ることが出来た。そしてその第一印象 は「なーんだ」であった。しかし、このシーンを文章にするとこの通り(撃つ順序等一寸違う所もありますが)で、場面は一瞬の動きを捉えている。ただ、撮り方が後年と違いワンショットで客観的な描写になっている。そして名人芸は余りにも簡単に見える。この二つから何とも簡単そうで素っ気ないシーンに みえるが、やはり大変鮮やかなアクションです。そしてこの事から、今一つは映画と見た人の受け止め方の関係は各人によると云う事を今更な がら思いました。映画の製作・公開されたその社会的、時代的背景、映画史での位置や見る側の環境、状況、感受性等で映画への反応は色々で単純にはいかないと思います。 で、このBBSでも私は小林氏に影響されて、自分は凄いと思っているが他人は「なーんだ」と 思われる伝説を何とか書けないかと思っています。
[2006年6月8日 19時7分34秒]
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お名前: ウエイン命   
子供の頃、クーパー0.2秒、A・ラッド0.6秒、われ等が「エースのジョー」こと宍戸錠が0.65秒と云 われて数十年後、初めてTVで「平原児」を見たとき、結構高い位置に締めたガンベルトにキャバリ ードロー用に収まった拳銃を見て「えっ」と思ったんです。だって早く抜けるわけないじゃないです か。案の定、最初は杉本さんの書き込みにあるとおり、クロスドローで全然早くない。「ああ、やっ ぱり伝説は本当に伝説だったんだ」とガッカリ。でも、見終わってクーパーに心の底から謝りまし た。凄い!、ワンカットですよ。しかも、ちゃんと撃鉄を起こしながら。更に、スゴイのは両方抜い て撃っているのは右だけ(C・ビッグフォードを撃ったわけですからね)で、左は撃鉄を起こしただ けで発砲してないんですよね、牽制だけです。まさに、正真正銘の神技、ゴッドハンド、デミルの言 葉も決してオーバーではない、本当に凄い。あれ以来、もう何百回見ましたかネー。これ書いてたら また見たくなってきました。
[2006年5月14日 16時38分50秒]
-------------------------------------------------------------------------------- お名前: 杉本   
コルトのグリップエンドが前を向いた逆さしホルスターの二挺拳銃。街中でのはじめの決闘は3名のゴロツキ兵隊相手;右手で左ホルスターの拳銃をすらりと抜く様がいいですね。最後の悪党ボスとの決闘では、何と右は右の、左は左の拳銃を両手首を内側に反しながら抜き撃つ、早撃ちです。確かに速くG・クーパーの西部劇作品ではこれがベストですね。前者の抜き方での早撃ちは「征服されざる人々」での最後の決闘を思い出します。 「真昼の決闘」、「ベラクルス」と並ぶG・クーパーのお勧め西部劇です。
[2004年7月21日 23時23分37秒]
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お名前: 捨石喜市     
カスター将軍の第七騎兵隊が全滅したことを、捕らわれたインディアンが自慢げにべらべらとしゃべる。それだけですましてしまうあつかましい脚本には苦笑させられました。そこが山場だと期待して出かけた私が馬鹿でした。そのおしゃべりインディアンが、無名の頃のアンソニー・クインだったのには笑いましたけどね。
[2003年7月5日 12時35分35秒]
-------------------------------------------------------------------------------- お名前: ノスタル爺   
URL 『平原児』は、娯楽巨編の第一人者セシル・B・デミルが『スコオマン』以来22年振りにプロデューサーと監督をかねた西部劇大作でした。 西部劇の英雄ワイルド・ビル・ヒコックのカラミティー・ジェーンとの恋を中心に、二人の波乱にとんだ半生が描かれています。 ワイルド・ビルがゲーリー・クーパー、ジェーンがジーン・アーサーという絶好の配役を得て、 世界中で大ヒットしました。 ゲーリー・クーパーの西部劇を3本選ぶとしたら、私がまず最初に選出するのがこの『平原児』 です。クーパーは颯爽としていて、あざやかな拳銃さばきを見せてくれますからね。 クーパーの早射ちがあまりに速すぎて、トリック撮影としか見えないので、デミル監督が もっとゆっくり抜いてくれと注文をつけたという伝説が残っていますよ。 ジーン・アーサーのカラミティー・ジェーンもカッコいいんですよ。特にムチさばきがね。 ラストで、悪徳商人の部下に背中から射たれたビルをかき抱いて慟哭するジェーンを見て、 ジーン・アーサーのファンになった人が大勢いるんじゃないかな。
[2001年7月20日 22時30分19秒]