よく聴く落語に挙げられているとおり「初天神」は確かによく高座にもかかるが、個人的にはがっかりする演目である。 ほかに「真田小僧」や稽古の基礎演目らしき「寿限無」なども子供がいかにも昔の類型的に過ぎて、いくら知ってる話をまた聴くのが落語の文化といってあまりにもひねりがなく繰り返しに耐えられない。
因みに一番好みの噺は8代目三笑亭可楽の「らくだ」で、「ひとが優しく言って・・・(いるうちに行かねぇと)」(すぐにかぶせて)「行ってきます」の繰り返し、滑舌のいいとは言いかねながらの江戸っ子調が何度聴いてもいいものであった。
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